二元の関係性

さて、中座した所は二元の関係性でしたね。

この世においては、万物は二元の関係性(コントラスト)として湧き出ます。
実際、私たちがこの世で授かっている五感というセンサーは、二元の関係性(コントラスト)だけを感知しています。

私たちの全ての知覚は、五感センサーが感知する二元の関係性の重畳(ちょうじょう)です。

この世におけるその感知された関係性こそが、「存在」のひとつの断片です。

そして、「存在」の断片である「関係性そのもの」には、善も悪も、好きも嫌いも、明も暗も在りません。

本来は無垢である関係性に、善悪、好悪、明暗というラベル貼りゲームを持ち込むのは、人間の造り出した宗教・観念です。

無垢なる関係性へ、宗教・観念が着色する色調は「分離」です。
分離――つまり、敵対、versus、離反、裁きです。


非宗教・非観念は、関係性というコントラスト(差分)に、ただ「統合」を識(し)るばかりです。
コントラスト(差分)が在るからこそ、融和・統合を認めるのです。
統合――つまり、融合、with、合一、思い遣りです。


 

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