パワーか、フォースか

「パワーか、フォースか―人間のレベルを測る科学」(三五館)
デヴィッド・R.ホーキンズ(著),エハン デラヴィ(翻訳),愛知 ソニア(翻訳)




デヴッド・R・ホーキンズを中心とする精神分析医の研究チームが、キネシオロジー(身体運動学)を使って、測定――20年間に渡る調査期間の中で、数千という対象を何百万回も測定した結果です。

測定した人間の意識のレベルを1〜1000までランク付けしています。
ランクの数値は、10を底とする常用対数で表わされます。
つまりレベル540(喜び、ワンネス、完成、静穏、神、変身)は、レベル20(恥、嫌悪、悲惨、屈辱、排除)の10の520乗倍のパワーを持ちます。
(∵ 10**(540-20)=10**520)

「力」には人を強くする「パワー」と、人から命とエネルギーを奪う「フォース」があると言います。
「パワー」と「フォース」のボーダーラインはレベル200です。
(200以上がパワー、200未満がフォース。)

書籍では、「アトラクターフィールド」とか「アトラクターパターン」という聞きなれない言葉が頻繁(ひんぱん)に登場します。
書籍に、この言葉の解説は無いのですが、アトラクターとは「意識」を意味するものと解釈されます。
「アトラクターフィールド」とは、それぞれのレベルの意識の領域、意識の海であり、「アトラクターパターン」とは、「アトラクターフィールド」を幾何的または波動・周波数的にとらえた表現であると理解しました。


 

200以上 ポジティブ、
強い、
積極的なパワーの表現
太陽神経叢
600以上 途方もなく強力なアトラクター
人類の0.00001%
全てがワンネスであることの気付き
二元性の消失
進化、悟り、賢者
700〜1000 悟り、Self、is、
表現不可能な感情、
純粋な意識、
人類全ての救済に人生を捧げる
1000 悟りの境地の意識
神の化身、クリシュナ、仏陀、イエス
985 ユダヤ教・アブラハムの教え
960 現在の大乗仏教
930 2世紀のキリスト教
900 6世紀の仏教
890 現在の小乗仏教、禅
書籍「パワーか、フォースか」第20章 意識の進化
880 書籍「パワーか、フォースか」第23章 真実を探求する
870 書籍「パワーか、フォースか」第13章 社会に現われるパワーと人間のスピリット
書籍「パワーか、フォースか」第14章 芸術に現われるパワー
書籍「パワーか、フォースか」第21章 意識そのものの研究
860 書籍「パワーか、フォースか」第22章 スピリチュアルな葛藤
書籍「パワーか、フォースか」第24章 解決への道
850 現在のヒンズー教
830 書籍「パワーか、フォースか」第2章 キネシオロジーの歴史とその方法
書籍「パワーか、フォースか」第19章 意識のデータベース
820 書籍「パワーか、フォースか」第8章 パワーの根源
810 書籍「パワーか、フォースか」
800 書籍「パワーか、フォースか」第9章 人間の心構えにおけるパワーパターン
書籍「パワーか、フォースか」第12章 パワーとスポーツ
780 書籍「パワーか、フォースか」第1章 知識の重要な進歩
書籍「パワーか、フォースか」第10章 政治に現われるパワー
770 ユダヤ教・モーセの時代のトーラーの教え
書籍「パワーか、フォースか」第4章 人間の意識レベル
書籍「パワーか、フォースか」第11章 市場に現われるパワー
書籍「パワーか、フォースか」第17章 健康とパワーの関係
書籍「パワーか、フォースか」第18章 健康と病気のプロセス
760 書籍「パワーか、フォースか」第16章 成功体験を乗り越える
750 アラム語からのラムサ翻訳の新約聖書
書籍「パワーか、フォースか」第3章 テストの結果と解釈
740 イスラム教・モハメッドの意識レベル
書籍「パワーか、フォースか」第5章 意識レベルの社会的な分類
書籍「パワーか、フォースか」第7章 日常での臨界点分析
730 現在のユダヤ教のゾハール(モーセ五書)
書籍「パワーか、フォースか」第15章 天才の才能と創造するパワー
720 現在のユダヤ教のカバラ、イスラム教のコーラン
710 書籍「パワーか、フォースか」第6章 研究における新たな地平線
700 マハトマ・ガンジーの動機、ガンジーの万人共通の宇宙原理、
マザー・テレサ、ラマナ・マハリシ
アメリカ合衆国憲法、アメリカ合衆国の独立宣言
アブラハム・リンカーンの演説「人民の、人民による・・・・」
ジャック・マイヨールの映画「グラン・ブルー」=普遍的な真実
600〜700 アトラクターのエネルギーフィールドがホログラムを形成していることの理解
ホログラムが進化のための投影であり、因果関係の無い無限の非線形な同時性のある事象のマトリックスあることの理解
600 通常の意識の最高
平和、存在する全て、完全、至福、啓蒙
人類のためになること、悟りが第一の目標になる
慈愛が動機となる。
「失われた地平線」という映画(無条件の愛と美を表現)。
シャングリ・ラを一度経験すると二度と普通の生活には戻れなくなる。
臨死体験。サマディ(三昧)。
LSDによる超越体験。
キネシオロジー
平和
形なきものの意識体験
クラウンチャクラ
コース・イン・ミラクルズ、エックハルト・マイスター
350〜600 アルコール、ドラッグによってもたらされるハイな状態 550以上 そばにいる弟子に崇高さを体験させる同調化が起こる 595 ダニオン・ブリンクリー著「未来からの生還」
ベティー・J・イーディー著「死んで私が体験したこと 」
540以上 人類の0.4% 540 喜び、ワンネス、完成、静穏、神、変身
6世紀のキリスト教
500以上 人類の4%
物を所有したり、この世に執着することに意味がなくなる
死が幻想であるとの気付き
535 クリスマス
520 クラシック、クラシックロック、ビートルズ、
カントリーミュージック、レゲエ、ポピュラーバラード
500台の上部 社会の模範。人類のために新しいパラダイムを創造する。
ノーベル賞で象徴されることもある。
500台の中部  スピリチュアルな経験とその没頭的な追及。
ヴィジョンを社会の向上にフォーカスさせる。
500の上位〜600 聖者
500台の高位 ローマカトリック主義、英国教会主義
クリスチャンサイエンス、クエーカーの各宗派
500 大きな意識の飛躍となる第二の臨界点、愛、恩恵、崇敬、啓示
他人の幸福が不可欠と気付く
愛が動機となり、他者を愛することが中心
想像力の十全な表現
一人の存在から多者が向上される。
自己と他者のスピリチュアルな目覚めへの関心
愛と無条件の許しをライフスタイルとする
ハートチャクラ
    499 アインシュタイン、フロイト、ニュートン、デカルト、現在のユダヤ教
    498 11世紀から現在のキリスト教
    400台の上部 それぞれの分野のリーダー、大学、博士号。
限界のあるニュートンの世界観、デカルト的な「心身二元論」
    400台の中下部 知性が目覚める。コミュニケーションの発達。芸術的な創造性。
社長、政治家、発明家、産業界のリーダー、教育家、弁護士。
    400 理性、賢い、意義、理解、抽象
    350 受容、慈悲、円満、許し、超越、麻薬
        310 意欲、霊感、希望、楽天的、意図
    300台の中部 社会的なニュースに対する知識。
社会的な福祉、会社の責任者、教育者の出現。
    300台の下部 高度なスキル、ビジネス構造。
スポーツ、エンターテインメントの出現。
    250 中立、権能、満足、信頼、開放
人間の意識に何らかの意味が現れる
プライメイト研究所のゴリラ「ココ」
        207 現在の人間の総合的な意識レベル
1980年代半ば以後の人類の全体意識
        200台の上部 スキルを必要とする労働。分業、産業の出現。
    200台の中部 限られたスキルを必要とする労働、シンプルだが耐久性のある家。
適切な衣服。食物経済。初等教育。
    200台の下部 初歩的な物々交換、スキルを必要としない労働が中心。
遊牧民的なライフスタイル。
        200 第一の臨界点
勇気、許認、実行可能、肯定、能力、誠実さ、勇気、無我
200以下 人類の85%、ネガティブ、弱い、植民地時代のイギリスの意識
絶望感、憂鬱、個人・一般社会において破壊的
何とか生きている状態。
貧しく、文盲、幼児の死亡率は高く、病気と栄養失調は広範囲に渡り、政治的、社会的勢力の抑圧がある。
スキルは初歩的で燃料と食糧、寝場所を確保することが生活の中心。
外部環境に合わせることに頼る生活。
動物の存在状態。
エゴによって引き寄せられるアトラクターフィールド、スピリチュアルな体験の妨害
190 1980年代以前の人類の全体意識
175 プライド、無関心、要求、嘲笑、得意
植民地主義、傲慢さ
150 怒り、執念、敵対、憎しみ、攻撃、罰、報復
反ドラッグプログラム、白人優越主義を唱えるアメリカニズム、白人優越論者
130 戦闘的なイスラム教原理主義
125 欲望、否定、失望、切望、奴隷状態
イスラム教の極端な原理主義
100 恐怖、刑罰、怯え、心配、引っ込み
アルコール、ドラッグ、植物のレベル
75 深い悲しみ、軽蔑、悲劇、後悔、落胆
50 無感動、避難、絶望、放棄
30 罪悪感、復讐心、悪、非難、破壊
20 恥、嫌悪、悲惨、屈辱、排除
思い込みが激しく、幻覚を見たり、パラノイアになりやすい。
精神病になったり、奇妙な犯罪を犯す人もいる。



貧しいというのは、単に経済的な状況では無く、
友人関係や言葉のスキル、教育や社会的な快適さ、資源、健康といった生活全般に渡る欠乏を意味していて、
幸福観に関与している。

貧しさとは、その性質として、制限のある自己イメージを与える。
その結果として、自分に与えられる資源に乏しくなる。

つまり、意識が環境を創造するのである。


                              ――― 本書より抜粋 ―――
 

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